2011年から2012年頃に執筆された7つの短編集です。ガリレオこと湯川教授と草薙刑事が事件を解決していきます。
第一章:幻惑す(まどわす)
”超能力”をもった新興宗教「クアイの会」の教祖が、ある集まりで裏切者がいると職員である第五部長に念をおくると、苦しみもがきながら5階bの窓から落ちて死んでしまいます。超能力の正体とは?
第二章:透視す(みとおす)
顧客の名前や職業、バッグの中身言い当てるホステスが殺されてしまう。なぜ殺されてしまったのか、どうやって透視していたのか?
第三章:心聴る(きこえる)
原因不明の耳鳴りに悩まされる女性事務員。上司が自宅マンションから飛び降り自殺する。別の社員が町中で暴行事件を起こし、たまたま居合わせた草薙刑事が射されてしまう。いったい何が起きているのか、耳鳴りの原因は何か。
第四章:曲球(まがる)
戦力外通告を受けたプロ野球のピッチャーの物語。突然妻が殺されてしまう。妻は、直前不可解な行動をとっていた。妻はなぜ、どのように殺されたのか。プロ野球での復活を賭け、物理学者の湯川がどのようにかかわるのか?
第五章:念波る(おくる)
双子の姉妹、春菜と若菜。春菜が胸騒ぎがするから若菜に連絡を取ってほしいと訴える。若菜の夫が帰宅し、自宅で倒れている若菜を発見する。双子の姉妹にテレパシーは存在するのか、湯川教授が検証を試みるが・・・・・。
第6章:偽装う(よそおう)
湯川教授と草薙刑事が大学時代の仲間の結婚式に参列するために車で向かうが、途中大雨の中でパンク。赤のアウディに乗った女性から傘を借りる。女性は父親の別荘に向かう途中だったが、別荘で亡くなっている両親を発見する。大雨で崖崩れになり、草薙刑事が事件の処理を手伝うことになる。そこには思いがけないトリックがありました。
第7章:演技る(えんじる)
劇団員が殺され、犯人もはっきりしてるような話しの流れでしたが、そこには思いもよらぬ大どんでん返しが仕組まれていました。
|