2013 表紙と感想


冊数
書 籍 名
感  想



 平安時代から鎌倉時代を中心とした歴史について、過去の常識が常識でないことが多いことを述べている。特に、庶民の歴史については、教科書にはあまり出てこないため勉強になった。











 教え子を探しに東京へ、そこで事件に巻き込まれる。ミステリーではあるが、人間関係、特に夫婦の関係について考えさせられる。面白く読めた。











 TVドラマ化を知り、2巻、3巻を読むことに。主人公、栞子さんの知識、これは作者の知識とも言えるかもしれないが、実に面白い。











 栞子さんの母親が少しづつ解き明かされていく。4巻が楽しみである。ドラマはドラマなりに良かったが、栞子さんはロングヘアーである。











 こちらもTVドラマ化された。便利軒での多田と行天のコンビが絶妙な味を出していた。番外地でもさらに周辺の人たちをからめた人間模様が楽しかった











 元女性SPがチェスの世界チャンピオンをプライベートに警固するミステリー。筆者特有の完璧な人間が登場、最後の最後に「キング&クイーン」の意味が分かる。個性的な人間をみごとに描写している。











 ミステリー短編が4つ、ミステリーではあるが、読んだ後に心地よさを感じる。洗練された読み物であることも感じた。ところで、「傍聞き」、よめますか?私はよめませんでした。「かたえぎき」と読みます。なるほどの内容でした。











 「リドルストーリー」を御存じだろうか。父親が残した、母親の死の秘密についてのメッセージ。家族愛がテーマのミステリーに思えた。











 日本独特の「間」を通してビートたけしの人生観が語られている。一気に読んでしまった。








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 ジャンプ界で起きた殺人事件、犯人が分かっているようで分かっていない、最後にどんでん返しでした。








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 他人の夢に入り込み夢を共有できる能力をもつカウンセラー夢衣。幼いころの体験が与える大人になってからの無意識の施行、人間の心理について考えさせられた。ミステリーとしても面白い。








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 「黄金のバンタム」とはバンタム級最強のチャンピオンと呼ばれたブラジル人のエデル・ジョフレのこと。その最強のチャンピオンを破ったのが日本人二人目の世界チャンピオン、ファイティング原田。ファイティング原田を中心に描いたノンフィクションであるが、ボクシング界の歴史が良くわかった。








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 生物誕生のころから存在した「単一生物」に飛行機が衝突、人類存続の危機、この生物とのやりとり、心理戦、瞬と佳江、高巳と光稀、そして宮じいがいい味を出している。思考の論理性について考えさせられた。








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 NHKのプロフェッショナルで2006年に放送された、無農薬、無肥料でりんごを栽培することに命をかけた木村秋則さんの壮絶な記録である。木村さんの執念、支えた家族、凄まじいものである。そして最後の人類へのたとえ、無農薬はノアの方舟である、というのは考えさせられる。








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 尊敬する兄の起こした殺人の真相究明と行方不明の兄を救うために探し求める妹のユーリ、物語の展開はまさに映画を見るようで面白い。下巻が楽しみである。








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 分かったようで分からないようで、ファンタジーとして面白かった。一が万、万が一、であることは考えさせられた。







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 シリーズ4作め、いよいよ栞子のお母さん登場。江戸川乱歩の知識が深まるのとミステリーとしても面白かった。TVドラマは終わってしまったが、文庫のはシリーズ全体の半ばということで、まだ継続するようである。








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 元々歴史に興味はあったが、御朱印集めで古代の歴史、特に古事記について何らかの本を読もうと思っていたところ、本屋で目に留まった。神話の世界の神々のつながりを少し理解することができた。古代神々の赤裸々な内容に少し驚いた。








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 林業の実態が良くわかりました。山の神の信仰が興味深かったです。








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 宮崎で買いました。読み始めて外国人作家と気づくという本の購入の仕方です。内容は引き込まれるように面白かったですが、時期を前後して書かれており、戸惑うところもありました。







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 空港で買いました。映画化されたということで購入、でも面白かったです。映画は見ていませんが、たぶん本の方が伝わるのではないかと思います。








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 著者は、かつて著書「神々の流竄」で出雲神話は大和神話を仮託したものと述べたが、この著書でこれを訂正している。朝鮮半島から渡来したスサノウを始祖とし、大国主が栄えさせた出雲国は確かに存在した。古事記編纂、出雲大社のなぞを解き明かしている。古事記編纂には藤原不比等が大きく関与している。非常に面白かった。








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 幕末のそうそうたるメンバーが写っている「フルベッキ写真」 どうみても現実的にありえない写真である。しかし、ここからからミステリーが始まる。南北朝まで遡り、明治天皇のすり替え説にまで話が及ぶ。あり得ない話ではないと思えてくる。








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 地上屋を殺し出所してきた珈琲屋のマスター行介と元恋人で出戻りの冬子、珈琲屋に集まる人々の人間模様が心地よい。








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 卑弥呼、邪馬台国、出雲神話について、どう書かれていたかもう一度確かめたくて読み返しました。改めて納得した部分と、なるほどと思うところがありました。








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 江上剛得意の銀行がらみの企業再建もの、銀行と企業の関係やどろどろとしたところ、そして仕事に対する考え方について考えさせられた。面白く読めた。








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 古代史を勉強というか、研究しようという人のための手引きのような本ではあるが、歴史読本でもある。








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 『「古代史」謎解きのヒント』とともに福岡市立博物館で購入しました。金印の時代から邪馬台国そして大和朝廷へ、それは九州から近畿へと移っていったように思える。はたして邪馬台国はどこにあったのか、古代史、面白いです。








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 3年ぶり、知識の確認も含めての再読です。聖徳太子、聖徳の名前のなぞ。天智天皇と天武天皇は本当に兄弟なのか。聖武天皇の大仏建立の本当の理由。天孫j降臨、なぜ子供でなく孫なのか。桓武はなぜ奈良を捨て平安遷都したのか、など歴史ミステリーがとても楽しかった。








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 ランニングの伸び悩みから、思わず購入。なるほどと思うところあり、参考に下です。








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 第二次世界大戦のころを舞台とした日本のスパイ組織、D機関、立ち上げたのは魔王と呼ばれる結城中佐。そこに属するスパイの活動の様子が描かれている。今までにも増して結城中佐の謎が深まり、スパイのすごさが際立ち、ミステリーさが面白かった。








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 救急病院の厳しさ、医者どうし、医者と患者の人間関係が暖かい。女神のような嫁さん「ハル」は、まさに理想である。








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 人間の死、病を治そうとする医師、医師である前に人間、どこまでを捧げるべきなのか、医師とは過酷な仕事である。殺伐としたストーリーの中に人間模様、人間臭さが面白く感動ものである。








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 空港で購入、飛行機の中で読み始めることになりました。神社めぐりをしながら、もう少し神社を知りたいと思っていたので、目にした瞬間迷わず購入。著者も神社めぐりを趣味としており、単なる神社の知識ではなく、神社めぐりとして参考になりました。筆者の宮崎の神社めぐりが、私がたどったルートと全く同じでした。また、富士山の世界遺産登録が記載されており、発効日を見たら2013年9月5日、購入したのは9月2日、あれ?店頭に並ぶと同時に購入したようです。








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 著者の古代史観、興味深く参考になりました。古代北九州と出雲、紀伊、尾張、そしてヤマトとの関連性、神武天皇は応神天皇だ、など。神話の世界の神々と実在の人々を結びつけ、なるほど、と思えるところが多々ありました。








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 食品会社、中堅のカッフカップ麺メーカー、そのクレーム対応の職場、とは名ばかりで、リストラ対象者の吹き溜まり。組織の中ではうまくやっていけない個性派集団。クレーム処理の対応も面白く、主人公の心理、男女の関わりも面白く読めました。








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 「思い出の時(計)修理します。」のかんばんから始まる。ミステリアスな事と現実とをうまく結び付けている。さびれゆく商店街の物語。津雲神社が取り持つ縁結びのような気もする。女性受けする内容の物語であった。








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 出雲の神社を参拝して、もう一度読み直したくなった。改めて読んでみて著者の考えが少し分かったような気がする。「ヤマト」と出雲、そして尾張、北九州の関係、邪馬台国の場所など。神武天皇が応神天皇というのは、根拠はないが同感である。








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 宮崎駿の「風立ちぬ」で有名になったゼロ戦の主任設計者の堀越二郎の著書、1970年に発行された本の再販本。ゼロ戦はなぜゼロ戦と呼ぶのか、ゼロ戦とは欧米からの逆輸入の呼び名、ゼロ戦の並外れた性能は、軍のとんでもない要求仕様に始まり、それを実現してしまったことによる。開発段階で2名の殉職者があったこと、本文では開発内容が苦労をさらりと書いているところが多いが実際は筆舌しがたい苦労があったのではないだろうか、著者の性格が出ているように思われる。








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 映画化で話題のため、公開前にと読んでみました。本能寺の変の後、信長を継ぐのはだれか。我々は結果を知っているため、どうしても先入観で見てしまう。当時はどうなるのか分からない中での心理戦、実に面白かった。しかし、結果的にはやはりなるべくしてなっているような気がする。







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 2回目である。前回より予備知識が増えたこと、前回は読み流していたところもあったため、深く読めたような気がする。現場の考古学者は、邪馬台国はどこにあっていい、という考えの方が多いようである。日本人は、どうも魏志倭人伝にかき回されているような気がしないでもない。個人的には九州のような気がするが、近畿にあっても不思議はないようにも思う。







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 来年の大河ドラマに備え再度読み直しました。戦国、下克上の時代、黒田官兵衛の生き様には感銘を覚える。関ケ原において、ここまで黒田官兵衛が関与しているとは思いませんでした。毛利が動かなかった理由、小早川が裏切った理由、秀吉の中国大返しにまで遡って理由があったとは。もしかしたら天下をとることもできた、そしたら歴史は少し違っていたかもしれない。







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 津雲神社が気になって仕方ない。物語には過去を修理したい人たちが沢山出てくる。人は皆それぞれの過去を持っている。中にはやり直したい過去もあるだろう。そうした過去の扱い方を教えてくれているようである。







谷 瑞恵 著書
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 先に読んだ桜田晋也さんの本に比べ、人間性、特にキリシタンとしての黒田官兵衛を描いている。したがって人間黒田官兵衛を前に出しているように感じる。人間として学ぶべき点が多い。読み物の本としては桜田さんの方が面白いように感じた。







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 7行のあらすじが先にあり、そこから本編を作成するという手法で、二つの物語がつづられている。2作目はパラレルとなっている。二つの物語は異なっているが、どちらもあらすじに沿っている。面白い手法である。